貧すれば鈍する
いつもはあまり目もくれずすっ飛ばしてしまう『The Asahi Shimbun Glove』に、「Media Watch:権力を監視するジャーナリズムの危機を権力が心配」(奥山俊宏)という面白いリポートが載っていました(October 19)。
そこに、警察の不正を内部告発して解雇されたボルティモアの警察官が起こした訴訟のことが紹介されています。一審では原告敗訴に終わったのですが、二審の判事は、次のように述べて、一審判決を覆したといいます。
「公務員の不正を明らかにするのに不可欠な調査報道は、手間ひまかかるために、そうでなくてもぜいたくだとみられているが、この〔メディア企業が経営的に〕難しい時期、ますます減らされており、官僚機構に対する監視はたいへん難しくなっている。…足で稼ぐ記者が減れば減るほど、記者に情報を提供する内部の情報源はますます大事になる。」
そう、近ごろ心配になるのは、そこなんです。マスメディアが経営的に苦しくなればなるほど、「貧すれば鈍する」で、こういったことにますます鈍感になって行くように思うのです。
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